イシグロ沼津店スタッフブログ ☆沼グロ☆

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沼津港 秀丸さん!ロッド改造依頼!!

沼津港 秀丸さん!ロッド改造依頼!!

 

 こんにちは、リメイク、リペア担当の福田です。

今回は、沼津港 秀丸さん(小池船長)からの依頼です。

イシグロ沼津店のスタッフは大分お世話になっている遊漁船です。

お客様の意見要望を取り入れて、新しい釣り物を発掘開拓している船長です。

ロッドの改造から、仕掛けの対する持論も豊富です。

船も今年新造船になり、今一番脂が乗った船長の一人です。

是非!おすすめの船とお見知り置きを!

 

 秀丸さんHP ↓ ↓

http://www4.tokai.or.jp/hidemaru/

 

 

それでは、どんな改造かと言うと、「節詰めリメイク」です!

船長から「一節飛ばして欲しい!」との要望で作業を進めます。

 

※ロッドはこれ! 

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ほぼ新品のロッドをカットするのは、忍びない気持ちもありますが、

ご要望とあらば、「エイ!」

 

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カット完了!ワンピースロッドから#1と#2に分離、これからまた少しいじります。

 

 

 

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 これから、インロー芯を使用しジョイント式にします。

1ピースで持ち運びが不便なので、グリップ上部から取り外しが出来る、

2ピースに変更します。

 

 

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 対象ロッドのガイド個数が、TOPGを含め14個あります。

手前のグリップ側からはPKW12ガイド(14番目G)が1個、その次(上部)が、PKW10ガイド(12、13番目G)が2個続きます。

フロントグリップに近いからのPKW10ガイド(13番目G)と、

23cmブランクを飛ばし、インロー芯を入れ、

#1と#2の変則ジョイントタイプに造ります。

 

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 元ガイドのPKW12ガイドのスレッドを剥いた所です。

メーカーによってブランクの表面塗装やエポキシの質により、

エポキシが非常に取り易い物と、ガッチリ喰い付き取り難い物があります。

今回は、簡単にエポキシ除去が出来ました。

 

 

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 元ガイドのPKWガイド12(14番目G)と

元上ガイドPKWガイド10(13番目G)を外し、

その間1節23cmカットします。

PKW10(13番目G)の位置にPKW12(14番目G)を再度取り付けます。

 

 

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 部品の位置を再度確認し、完成イメージとスリ合わせして行きます。

 

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 インロー芯の適合サイズ外径5パイを使用します。

元竿(#2)のカットした内径に、インロー芯を接着後、

先端を#1の内径に合わせて削り込み合せます。

 

 

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 一度差し込み確認をします。#2に差し込む長さを決めてから、

インロー芯のカットに入ります。6~7cm内部接着したいと思います。

 

 

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※23cmカットしたブランク部と1個飛ばしたPKWガイド10(13番目G)です。

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 カットしたブランクの断面を確認すると、肉厚でカーボンの密度もあります。

さすが!D社。

ブランクの肉厚が無いと、割れ裂けの破損に繋がります。

 

 

 #1のPKW10(13番目G)位置に、

取り外したPKW12ガイド(14番目G)を取り付けます。

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 ピンクメタリックスレッド、ゴールドメタリックスレッド、ブラックスレッドの3色を使用します。純正のピンクメタリックより若干ピンクの色合いが、濃く出ていますが、同色が無い為このスレッドで行きます。

 

 

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 巻きが終わったスレッド。表面のならしを終えて、これからコーティングに入ります。軽く1回コーティングを入れておきます。

 

 

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 1回目のコーティングを終了。コーティングの表面が薄い為、若干スレッドが見えていますが、もう1回仕上げコーティングを実施。厚みは他のガイドコーティングと比較しながら行います。

 

 

 

 ※#1のカット断面です。後から、紙やすりの600番から800番で断面を整えます。

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 #1のカットの面取り加工と、

インロー継ぎ部受けの補強スレッド巻きのコーティングを行います。

※7cmをグリップ側に入れて接着します。

#1が入るジョイント側は、5cmで受けます。

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インロー芯の手研ぎを行います。

耐水ペーパーの紙ヤスリの400番から600番、800番で仕上げるつもりが、

中々削れなく時間が掛かるので、電動ドリルの本体を使用します。

 

 

 ※インロー芯の5パイの先5cmを#1に合う様にスリ合わせを行います。

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 インロー芯は便利ですが削りが大変です。

そこで、電動ドリルの本体にインロー芯を噛ませます。

 

 ※電動工具があれば、非常に早く楽に作業が出来ます。

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 電動ドリルのセンターにインロー芯をセット。

ものの15分掛からずに、大まかに削り出しが終わります。

耐水ペーパーの番手を段々と細かくし、削り出しを行います。

後はさらなる微調整となります。

 

 

 ※やはり電動工具は、頼りになります。

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若干の手研ぎ後は、長さを再度確認しカットします。

カット面の処理とバット側への接着に入ります。

 

 

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バットにインロー芯を入れ接着する前に、棒ヤスリで、バットブランク内側を少し削ります。エポキシボンドがしっかりと喰い付く様に、バットブランク内側表面にキズを付け補助させます。

 

 

 

 ※インロー芯側も表面にヤスリで斜めにキズを付けます。

接着の喰い付き補助は、接着面のオス側もメス側も必ず行います。

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バットに入れて接着する側も、棒ヤスリで斜めに表面キズを付けて行きます。

インロー芯を転がしながら行うと楽です。

 

 

 ※インロー芯の接着に入ります。

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エポキシボンドで接着を行います。バット受け部にタップリとボンドを流し込みます。差し込むインロー芯側にもボンドを付けてバットに差し込みます。

注意事項は、内部でインロー芯が遊ばない様に、インロー芯の接着不良(カーボンの当たり角度と接着剤不足)などに因る、異音発生に気をつける。

ボンド注入により若干ウェイトは増しますが、手元に重心が寄るので、バランスに極端な支障はないと思われます。

 

 

 ※インロー芯をバット側へ接着完了!!

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 うすめ液で、こぼれ出たエポキシを拭き取ってあげれば綺麗に仕上がります。

 

#1と#2の玉口処理に入ります。

 

 ※#1との状態を再度差し込み確認をします。

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両玉口に飾りを巻く為、一度巻く位置の表面処理を綺麗に行います。

#1側を1.5cm飾りを入れ、#2側には、1.8cm飾りを入れます。

 

 ※ピンクスレッドで、縦に合わせマークを入れました。

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 ※#1と#2両方共に合わせマークを入れて再度確認。

 

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 ※このコーティングが終了すれば、完成となります。

 

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 ※コーティング完成です。

 ※写りが悪いですが、合わせマークも出来栄えも良好です。

※差し込みを浅くしたので長く見えますが、実際はもっと入ります。

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 インロー継ぎの長さは、(出て見えている所)通常のロッドですと、1cm前後が目安の調整となります。遊漁のシーズン中は、ほぼ毎日使用するだろうと思いまして、継ぎのインロー芯ストロークを1cmから1.5cmにしました。抜き差しのスリ減りの頻度を考慮して長めに設定しました。強度に問題は無いと思います。(ですが、もしかしてロッドにリール、仕掛けを全部外す事無く、セットしたままにする可能性もあると・・・この作業は蛇足か?)

 

 

 ※小池船長にロッドを引渡し!

小池 船長登場!

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 お代を精算して頂いた直後に

写真を撮らさせて頂きました。ご利用有難うございます。

 

タチウオ、イカ、など釣り物も多く、海の幸も豊富でグルメにも人気の沼津港です。(港付近は、他県のナンバー多いです。)食べて良し、釣りも良し、秀丸も一度はご乗船いかがですか?沼津港、秀丸様ご利用宜しくお願い致します。(新造船ですよ!)

沼津港より当店も、15分程度の距離に店舗を構えております。

釣行後などは、

当店寄り道をおすすめ致します。

スタッフ一同お待ちしております。

 

 

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