磯 遠投EV4-620RP パイプシート移動!
磯 遠投EV4-620RP
パイプシート移動!
こんにちは、
リメイク、リペア担当の福田です。
今回も依頼は、
リールシートの移動となります。
前回上手く移動出来なかったので、
今回は、成功させたいです。
シマノ、磯遠投EV4-620RPです。
今回も
収縮ラバーを使用して、
パイプシート外しに
チャレンジします。
それでは、
ロッドをパーツ毎に、
一度バラします。
・パーツ、ガイドを外します。
本体バットに巻いてある、
滑り止めテープを外して、
ロッドの確認と清掃をします。
・本体に巻いてあったラバーを外します。
収縮チューブは、35パイを使用し、
パイプシートの長さ分でカット!
収縮チューブの35パイか40パイを用意します。
パイプシートに被せ長さを確認後
収縮させて行きます。
ヒートガンを上向きに置き、
ロッドを回しながら、
ゆっくりと、
万遍なく熱を加えて行きます。
熱伝導の良い、
アルミリングから、
外して行きます。
アルミリングを再利用する時は、
加熱に気を付けないと、
熱で変形や変色に繋がります。
アルミリング外しも完了!
パイプシート全体を加熱し、
内部接着剤が、緩んで来ます。
その時に軍手を装備し
ブランクとグリップを持ち、
下方向にネジリます。
・ パイプシート外し成功です。
パイプシートの下地は、
万遍無く接着剤が塗られています。
後から耐水ペーパーで表面処理を
綺麗に行います。
パイプシートに被せた、
収縮チューブも外します。
パイプシートも健在です。
変形と変色もありませんでした。
熱に強い素材である事には、
間違いありませんが、
直火は駄目です。
表面の接着剤を削って行きます。
この作業をしっかり行わないと
下地のデコボコが発生します。
下地処理終了。
この竿もバット追い継ぎ加工してあります。
ブランク内部に段差を確認出来ます。
パイプシートを外すと、
ブランク径の違いが、
しっかり分かります。
外したパイプシートを、
「アップロック」と、
「ダウンロック」で、
取り付けて、
位置の確認をします。
アップロック式で取り付けた場合、
元の位置より6cm後方へ移動出来ます。
カゴのリールシートは、ダウンロックが、
通常です。
それは、
パイプシートのフードが、
リールをパーミングした時に、
手の平に触り、フィーリングの違和感や、
ガタツキに繋がる為、
この形は、おすすめできません。
純正パイプシートで、「アップロック」の場合。
元位置より約6cm後方へ移動可能。
それでは、ダウンロックの場合。
元々ダウンロックで付いているパイプシートを外し、
表面を少し削り調整しました。
後方からの追い継ぎバットの為、
パイプシートを、大幅に移動出来ませんでした。
純正パイプシート「ダウンロック」の場合。
元位置より約1.5cm後方へ移動可能。
継ぎ部の径の太さは、
純正のパイプシートで、
下方移動は難しいです。
お客様に現状をご説明、
純正パイプシートは、
上手く外せましたが、
使用は諦めます。
代用品パイプシートは、
富士工業のDPS26を使用して、
元位置より6cm下げて、
ダウンロックで作成を続行します。
パイプシート交換の定番品となります。
パイプシートを組んで見て、
テープで簡易アーバーを作成します。
上下にセットし、
遊びや接着面の確保状況を確認します。
2ヶ所簡易アーバーを作成します。
これから、エポキシボンドで接着に入ります。
パイプシートの接着完了!
フロント部の加工に入ります。
アルミリングを再利用します。
指定スレッドは、ブラック。
フロント分のスレッドを巻きます。
後は、エポキシコーティングとなります。
リア部の加工を行います。
フロントに比べると、
段差がハッキリと出てしまうので、
これからエポキシを盛り加工します。
5分間エポキシで段差部に、
たっぷり盛ります。
。
垂れそうになりますが、
ロッドを斜めに持ちエポキシがこぼれない様に、
回転しながら固まるまで待ちます。
表面が固まるとこんな感じになります。
内部はまだ緩いので、
もう少し硬化するまで待ちます。
カッターの刃を立てて見て、
表面を薄く綺麗に切れるか、
試し切りを行います。
エポキシを削りながら、
形を調整して行きます。
ロッドを回しながら、形を確認します。
パイプシートの縁は、
エポキシの段差を作って置きます。
後方エポキシ部もスレッドの巻き上がりが出来る様に、
ブランクとの段差を削り無くします。
エポキシの削り加工が出来ましたら、
再度ロッドを回して形を確認します。
この加工をしっかり行わないと、
スレッドを巻いた時に形が悪くなります。
それでは、スレッドを巻き上げて行きます。
パイプの縁部エポキシを削る事により、
スレッドの乗り上がりと、
スレッドの座りを良くし、
コーティング後の厚みも、
違和感無く収める事が出来ます。
コーティングは、
少し厚め依頼でしたので、
3回程、粘度を高めたエポキシを、
コーティングして行きます。
エポキシの完全硬化を確認後、
お客様に引渡しとなります。
これからのシーズン、
カゴ釣りターゲットは、
のっ込みマダイがメインとなり、
大型のマダイが期待出来ます。
タックルの状態も、
ベストタックルで臨みたいですね!
パイプシート位置一つで、
ロッドのフィーリングが変わり、
取り扱い易さは、
釣果に直結します。
是非!
大物ゲットをして欲しいです!!
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