インロー継ぎ編 パートⅡ
インロー継ぎ編 パートⅡ
こんにちは、
リメイク、リペア担当の福田です。
今回の依頼は、
またもインロー芯の修理となります。
前回とは、折れ方が違うバージョンです。
シマノ、エクスセンスのジョイント部が、
無残にポッキリ折れてますっ....
インロー芯が入っている#2の根元から折れています。
電動ドライバーを使用して、
作業を進めていきます。
#2の内径に合うドリルをセットして、
ゆっくりと押し込んでいきます。
ドリルが効いているか確認しながら、
センターに沿って行わないと、
残りのインロー芯以外のブランクに
キズが付きます。
※高速回転で、力一杯行うと、
センターが斜めにずれていた場合、
#2のブランク自体を突き抜けてしまう可能性があります。
作業は慎重に、
低速、高速を上手く使い分けて、
奥に押し込んでいきます。
緩急をつけて探りながら、
残りのパーツを取り出します。
中に残ったインロー芯の残りカスを、
取り除きました。
#2の中に、まだカスと接着剤が残っているので、
内部表面を少し削ります。
接着面の処理も平行して行います。
新しいインロー芯を削り内径を合わせるより、
内部から取り出した元々のインロー芯の
折れた部品を上手く使用して行きます。
その方が、元々内径に合わせてあるので、
作業の精度は上がり時間の短縮にもなります。
折れたパーツも上手く使用します。
折れた、位置を確認して行きます。
折れた断面が合う箇所を確認後、
接着に入ります。
インロー芯に、インロー芯を入れて
補強します。
折れたインロー芯に、
新しいインロー芯を入れて、
強度アップします。
接着後に再度、
耐水ペーパーで、
表面処理を行います。
後は、余分なインロー芯をカットして、
出来上がりです。
ノコで余分なインロー芯をカットします。
カット後再度、切り口を含め、
ペーパーをかけます。
表面処理を丁寧に行うと、
出来栄えも綺麗で、
合わせ面もスムーズに入ります。
#2のバットに、
インロー芯入りのインロー芯を仮組みして、
差し具合を見ます。
それでは、接着へ!
#2へタップリ接着剤を流し込んで、
インロー芯を接着します。
接着剤が、硬化したか確認。
元々の飾りのデザインで再度巻き直します。
後は、コーティングを行えば完成です。
無事お客様に引渡し出来ました。
お客様も半分諦めての依頼でしたので、
大変喜んで頂けました。
インロー芯を使用しての修理は、
万能ではありません。
本来のブランク調子内に、
異物を入れて修理するので、
調子、重さ、バランスは、
崩れますが、
それでも直したいですね。
現状、
持ち込まれたロッドの状態で
判断させて頂きます。
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