タックルOFF沼津店より、途中作成メイキングロッド!後の作成お任せ下さい。
途中作成メイキングロッド!
後の作成お任せ下さい。
こんにちは、リメイク、リペア担当の福田です。
今回の依頼は、お客様との共同作成のメイキングとなります。
自分の気に入ったブランク、ガイド、スレッドでロッドを作成して見たいと言う方は多いですが、お客様の仕事の関係で作成時間が無い、自宅の場所が狭い、と言う問題は発生します。そこで!お客様が作成できる所まで作成して頂きまして、後はこちらで引き受けるご提案をさせて頂きました。(工房が空いている時は、お客様にも作業場は、お貸し出来ますよ!)
今回お客様には、ブランクにスレッド総巻きと、研ぎ出しコーティングまで、ご自宅で作成して頂きまして、後の引継ぎはこちらで承りました。
こんな感じです。 目立つ色合いで、オリジナリティーアップ! ピンク!綺麗です。
※お客様からは、総糸巻きとコーティングが完了したブランクと、フェルールをお預かりしました。ガイドのスレッド巻きの指定もあり、本体はピンク系で色をまとめたいと思います。
パーツもチョイス! お客様のイメージも膨らんでいます。
フロントエバ、ガイドも選んでもらいました。パーツも揃ったので、これから作業に移りたいと思います。
フェルールが入る長さ分のみ残し、フロントエバは、5分間エポキシで接着しました。
※フェルールの接着は、お客様が本体バットを後日持ち込まれて、センターラインを出してからの接着となる為作成順序が前後します。
釣り工房マタギさんのメタリックスレッドをチョイス、本体ピンクにピン入れはシルバースレッドを3周入れるオーダーとなりました。
他のお客様リメイク品も指定ピンク系で作成しています、ピンクは流行っているのか? 受付件数もアップしています。
スレッド巻きは1cm指定で、巻き上げていきます。
ガイド脚のつま先は、ヤスリで少し削り段を無くします。スムーズにスレッドを巻ける状態にするとストレス無く処理出来ます。
シルバースレッドも3周入れてからピンクで巻き上げて行きます。
ガイドリングトップから、次のガイドリングトップの間隔を計りながらバランスを取って行きます。 9個ガイドを全部使用。ショートロッドの為、間隔は少し狭いですが、全体のバランスを見ながらセッティングします。
※ガイドをテープ止めし、仮組みをしてからラインを通し、ロッドを絞って見てもバランスが分かり易いです。手間ですが、しっかりとバランスが取れます。
自分の場合ガイドが両脚時は、下方脚部のみ先に巻き上げてしまいます。後からガイドの前脚を巻いて行きます。(理由は無いです。自分のやり易い方向から組み上げて行くのが一番です。)(たぶん?)
メイキングは、この手順でなければならないと言う事は無いのですが、(もしかしてあるかも?)作り方や手順の合理性から逆算して行くと、皆さん作り方の手順が揃うだけなのだと思います。
マスキングテープを外します。色合いも際立ってピンク系も人気なのが分かります。
遠くから目立つのでオリジナリティーは抜群です。
巻いたラインも表面を整えてからコーティングに移ります。
抜き糸後のヒゲ(不覚にも飛び出てしまった糸の事です。)処理もOK。
エポキシコーティングに入ります。1回目はエポキシを溶剤で薄めて、空気抜きも含めてスレッドに浸透させる様に軽く塗ります。2回目以降からは、エポキシの粘度を上げます。翌日に、2回目のコーティングも終了し、お客様からのバット待ちとなり、小休止。
3日後にバット到着!それでは、接着始めます!
※ロッドホルダールーレットの下部は、お客様が布袋竹で作成された物です。
布袋竹もしっかりと竹の油抜きしました。(約3年乾燥させた物を使用)ロッドホルダー径に合う場所でカット、竹のセンターに穴を開けカーボンパイプが、アルミリールシートの中央から布袋竹のエンド部付近まで入れて強度アップしています。 (お客様、談。)
竹のエンドグリップは、かっこいいですね!
それでは、フェルールの取り付けを行います。
お客様のブランクが10パイ。このグラスブッシュが合います。少し長さがあるので加工します。
※ブッシュの頭が出ている長さをカット。
カット部の確認とマスキングテープを貼る。
写真の 角度が悪いですが、13mmカットします。
カットしてフェルールに入れて見ます。丁度です。
5分間のエポキシで接着します。
溢れ出たエポキシは、溶剤でしっかり拭き取り後は完全硬化する前に、グリップにセットしてセンターラインを出し固定位置を確認。
完成しました!
お客様に完成TEL!翌日にはご来店され週末には早速、釣行予定を組まれていました。
お客様からは、「竿が出来るまで俺は待てるが、魚は待ってくれないぞ!」
ごもっとも!当日釣行頑張って釣って下さい。こちらもご希望に添える様に頑張ります。(エゾ鹿の角をネットで購入したと言っていたので、今度のグリップは、鹿の角を加工か?加工は非常に大変なので、願わくば加工後の持ち込みを希望します。またの御利用お待ちしております。